リーガルジャパン代表弁護士の木下です。

  最近仕事で出張する機会が特に増えました。先日のある一週間は大阪から出発して、札幌、東京、名古屋で仕事がありました。
  札幌や名古屋では、現在我々の法人でよく取り扱っている「通貨オプション取引の被害状況と解決策」に関する講演並びに法律相談会を開催させていただきましたが、ご参加いただいた方の中には、予想以上に巨額の為替差損を抱えながら倒産危機に喘いでいる優良会社もあり、改めてこの金融問題の深刻さを実感しました。今後、中国地方や九州地方でも同様の企画を予定しておりますので、通貨オプションやスワップ取引で悩まれている方は、是非お問い合わせいただきたいと思います。

  さて、今回のように幅広く日本を出張していますと、本当に様々な景色に出合います。そんな移動中、他の方はどういう風景を見たときに、ふるさとを実感するのかなぁ…とふと思ってしまいました。
  札幌の積雪は半端ではなく、信号待ちの車はスリップして軽く蛇行しながら発進していくときがあります。普段我々が見慣れない光景だけに、見ているだけで事故にならないのかヒヤヒヤします。また、軒先の氷柱は芸術的ですが、一歩間違うと凶器にもなりそうで恐いです。北海道の方は、そういうシバレる雪国独特の景色に遭遇すると、ふるさとに帰って来たなぁ…と思われるのでしょうね。

  一方、東京から名古屋に移動した日は、札幌の雪景色から一転して見事な快晴でしたから、新幹線から見た富士山は本当に綺麗でした。今回改めて思ったのですが、富士山って、やっぱりすごく大きいですから、晴れているとかなり長い時間車窓から見えていますね。横浜辺りから富士山に気が付いたのですが、既に結構大きく見えていて、少しずつ形を変えながら、静岡辺りまで長い間その景色を楽しむことができました。この辺りにお住まいの人にとっては、あの雄大な富士山=ふるさとで間違いないでしょうね。

  そういえば、鹿児島支店の本間弁護士がブログに桜島の写真をアップして、その素晴らしさを語ってくれましたが(「もう一度、恋をしよう」)、私も桜島には強く魅了されます。予想以上に距離が近くて男性的な迫力があります。県外の私ですら、鹿児島のシンボルとして魅了されるのですから、地元の方の親近度が極めて高いことは言うまでもないでしょうね。

  そのように考えてみると、やっぱり山とか海という自然は、郷愁を掻き立てる特別の存在な気がします。
  私の妻は群馬県出身なのですが、ふるさとに帰ったことを実感する瞬間は何かと改めて尋ねたら、「赤城山を見たとき」と答えました。「やっぱり」…と思惑どおりの回答に、私は大変満足しました。
  少し余談になりますが、群馬には上毛カルタという郷土カルタがあることをご存知でしょうか?群馬県の地理や歴史に特化したローカル色満点の群馬オリジナルカルタです。群馬県では郷土愛を育むために幼い頃から上毛カルタに親しむ機会が多いそうで、上毛カルタ大会の優勝は、地元では大変な称号だそうです。私の妻は、他府県にも上毛カルタのような郷土カルタがあるものと信じていたらしく、一般的にはそのようなカルタが存在しないことを知って非常に驚いていました。その上毛カルタですが、例えば「つ」でしたら、「鶴舞うかたちの群馬県」という(群馬県人であれば)誰もが知っているほど著名な札があります(試しに群馬県出身の方に、「鶴舞う形の群馬県!?」と声を掛けてみて下さい。大喜びしてくれて、その瞬間から友達になれること間違いなしです。ちなみにもう一つ、群馬県人が感激して食い付いてくれるであろうネタとして、彼らのソウルフード「焼きまんじゅう」がありますが、この話もいつかブログで取り上げてみたいと思います)。そして、「す」の札こ
そが群馬の名峰赤城山を唄った「裾野は流し赤城山」になります。このように赤城山は当然の如く上毛カルタの札にも大々的に唄われている存在ですから、やはり群馬県人の心のふるさとだというのもよく分かりますね。

 

  私は奈良県北部出身なんですが、考えてみるとないんですよね。そういう特別な存在が…。海のない県ですし、奈良県南部のように大きな山も少ないですし。お寺は何か違うし。奈良公園の鹿かなぁとも思いますが、ちょっと違う気もします。
  いずれにしても、ふるさとを実感できる風景を心の中にしっかりと抱けている方は、やはりとても幸せな人だと思います。ふるさとと呼ぶにはおこがましいかもしれないですが、今後も出張の機会は続きますから、私も心に残る風景に出合い続けられたら嬉しいです。