アクティブイノベーションウエスト代表弁護士の木下です。

   先日、福岡支店でラジオ番組の収録に立ち合ったときに、福岡のラジオ局のスタッフのお話を伺う機会がありました。そこで今回の災害による損害がいかに広範囲に及んでいるか、再確認させられました。

    まず、九州では震災翌日から九州新幹線全面開通という大イベントがあり、各駅での記念式典やパレードなどの催しが用意されていたのですが、すべて消し飛んでしまいました。テレビ局も記念特別番組などをたくさん用意していたそうですが、すべてお蔵入りになってしまったそうで、その経済的損害も計り知れないようです。
  それから、ローカル放送局で制作している番組というものがたくさんあるわけですが、九州でもこれらの番組を流すことができないので、東日本大震災による直接の被害がなかった地域であるにもかかわらず、ローカル放送局のスタッフは開店休業状態が続いているとおっしゃっていました。
   さらに、今回の震災の後、しばらくテレビCMが流れず、たまにCMが流れても、公共広告のいわゆるACと呼ばれるものばかりだったことは記憶に新しいと思います。現在でも、まだACの方が多いようですが、これはスポンサー側の判断でCMを自主的に規制して、あえて流さない判断をされているとお聞きしました。CMの内容にもよりますが、震災直後のこのタイミングで流すにはそぐわない内容のものも多いため、CMが逆効果になりかねないと判断されたわけですね。 ただ、既にCMの枠は購入してしまっており、そのままではCMの時間が丸々空いてしまうので、自社のCMの代わりにACの公共広告を流して埋め合わせをするそうです。多くの企業は、自社にとって、直接的なメリットのない公共広告を有料で流さざるを得なかったことになります。我々の私生活の中では感じ取りにくいことですが、これもとても大きな経済的損害ですよね。
   もちろん、まずは被災された方々の身体的・精神的・財産的ダメージこそが深刻で、東北や関東地方の方々の直接的被害の大きさは改めて申し上げるまでもないものです。計画停電の経済的ダメージも計り知れないものでしょう。しかし、今回の地震で全く揺れを感じなかったという遠く離れた九州にまでも、このような深刻な爪痕を残した大震災の影響の大きさを痛感せざるを得なかったです。

   もっとも、そのようなACの数も減少してきました。今週はNHKの大河ドラマも放送され、テレビ番組もかなり通常の編成に戻ってきました。高校野球は無事に開催されるようですし、プロ野球も予定より少し遅らせながら、開催する方向で進んでいます。計画停電中のナイター開催には反対ですし、来場者の安全確保など、確認すべきポイントはたくさんありますが、可能な限りで少しずつ日常生活に戻していくことには賛成です。そうしないと、いつまでも復興の道筋が見えてこないからです。

   今回の震災の影響が余りにも大きかったことから、当ブログにおいても、日常の事件、事故、出来事を扱うことを自粛して参りましたが、明日辺りから通常のテーマに戻して、またブログを更新していきたいと考えています。