現役の世界ミニマム級チャンピオン高山勝成さんとの会食や初防衛祝勝会に出席させていただいたお話をしてきましたが(世界の頂から垣間見た景色①~ボクサーの減量~、同②~ボクサーの結婚~)、最後にトリビア的な小話をします。
1、ボクサーお勧め!楽にできるダイエット法!
会食で減量のお話をしているとき、一人の方が、高山さんは、めちゃくちゃよく噛んで食べていると指摘しました。そのことを伺うと、高山さんは、だいたい50回以上は噛んで、しっかり咀嚼してから呑み込んでいるそうです。そうすると必然的に時間をかけて食事をすることになり、勢いに任せた過剰なカロリーは取らなくて済むようになります。これは、私も人間ドックなどでお医者さんから指摘されるので、特に目新しいことではないのですが、長年実践されている高山さんから、50回以上という具体的な目安を言われると、リアリティが違いました。
高山さんは、試合前の計量をパスした後は、1時間かけてうな重を食べることが多いそうですが、3分で牛丼を食べてしまうと談笑していた我々とは、すごい違いです。
実際に実践してみると分かりますが、よく咀嚼してゆっくり食べることは、カロリーコントロールだけでなく、消化も良くなり、胃もたれすることが少なくなります。私も、高山さんのお話を聞いて以来、夕食は一口50回くらい咀嚼して、なるべく30分近く時間をかけて、ゆっくり食べるように気を付けているのですが、わずか10日ほどでお腹周りがスッキリし、お世話になっていた胃腸薬も飲まなくなりました。
激しい運動は苦手で、楽にダイエットしたい方には、ボクサー式ダイエット法はお勧めだと思います。
ただ、当然根気が要るだけでなく、いくつか難点もあります。一つはお喋りを楽しみながら食べることが難しく、ちょっと食卓が寂しくなること。もう一つは、麺類、特にラーメンとの相性が悪く、この食べ方は、恐ろしくラーメンを不味く食べる方法であることが分かったことです。ラーメンの食べ歩きを趣味の一つに掲げている私には、少し辛いところです(笑)。
2、チャンピオンベルトの不思議
高山さんは、祝勝会のときに、IBFだけでなく、WBAとWBCを合わせた3本のベルトを持って入場されました。ただ、高山さんが現在保持されているのは、IBFのタイトルだけですから、一度獲得して、その後失ったWBAとWBCのベルトを、何故持っているのか、不思議に感じられた人もいると思います。私は、一度チャンピオンになると、王座を失ってもベルトのレプリカが貰えるのかと思っていたのですが、そうではないのです。
実はボクサーのチャンピオンベルトは、各チャンピオンごとに新品が用意されて、チャンピオンになった暁には、これを購入しなければならない仕組みになっているそうです。したがって、高山さんが持っているWBAとWBCのベルトは、紛れもなく高山さんだけの本物のチャンピオンベルトということになります。
ということは、世界タイトルマッチに臨む挑戦者は、法的には、ファイトマネーなどの興業に関する出演契約と平行して、チャンピオンベルトを買い取る義務がある売買予約契約を締結していると考えられそうです。または、チャンピオンになることを条件とする停止条件付売買契約と考えられるかもしれないです。
このチャンピオンベルト…ん十万円というかなり高価な品物らしく、なかなかの出費ですが、チャンピオンになれるなら、苦ではないでしょうね。
また、3本のベルトを持たせていただくと、外見だけでなく、それぞれの重さがかなり違っていて、団体ごとで個性があることが分かりました。IBFのベルトがずっしりと一番重くて、格好良かったです。高山さんが、この格好いいベルトを巻きたくて、過酷なワールドチャレンジに挑んだ、と冗談めかして話していたことも頷けます。
今度は高山さんがWBOのベルトをお買い上げになられるように、私も応援に駆けつけたいと思っています。


