先週、ご招待いただいたこともあって、レッドブルXーFightersという、フリースタイルのモトクロスのイベントを観戦してきました。
これはモトクロスのライダーがコース内の様々なジャンプ台を使って、バイクに乗りながら高く飛翔し、空中において、様々な技を披露して、その技のバリエーション、難易度やコース取りの巧みさなど5項目の得点を競う競技です。
このジャンプ台は、「ランプ」と呼ばれる金属製のものと、「ダート」と呼ばれる土のものの2種類があります。ダートは、土の盛り方や大きさも様々で、競技が進むにつれて路面の状況も変化するため、ライダーの適応力が必要で難易度が高くなります。一方、ランプは、常に一定の軌道で飛べますが、垂直に反り立っていて、前方ではなく、助走方向に戻ってくるような高難度のジャンプ台も混ざっているため、これをどのようにコース取りに入れて攻略していくか、戦略的な難しさがあります。
全体としてはフィギィアスケートのバイク盤と考えていただくと良いですが、2007年からワールドツアー化されて、年間王者を決めるほど、世界では人気がある競技です。
このようにレッドブルのツアーが人気を集める理由の1つに、奇想天外な背景の鮮やかさがあります。
これまで実施された13か国では、スペインの闘牛場、ロシアの赤の広場、エジプトのピラミッドなどが背景に選ばれ、ここ日本では、昨年に続いて大阪城公園西の丸庭園にたくさんの巨大なジャンプ台が作られて、大阪城をバックにライダー達が宙を舞い続けました。
実際に観戦してみると驚くことは、ライダーが予想以上に高く飛翔し、ほとんど地上15~20メートルほどの空中を、文字通り飛んでいることです。空中にふわっと浮かんだライダーは、浮遊を楽しむように空中でパフォーマンスをしてから着地します。
昨年は夜間開催だったらしく、飛翔中は大阪城の天守閣をバックにして浮かび上がるので、私は、バイクと自転車の違いはありますが、昔、大ヒットした映画「ET」の有名なシーンを思い出しました。自転車でETを乗せて、警官隊から逃げ回る少年が捕まりそうになった瞬間、自転車ごと空中に飛び上がり、月を背景に浮遊する、あの有名なシーンです。
古くてごめんなさい。
さて、基本的に、空中で難しい姿勢を披露する大技の方が採点が高くなります。例えば両足の甲でバイクのハンドルを下から支えて、ちょうど“バンザイ”をしているように、身体を大きく天に向かって伸ばす大技は、『クリフハンガー』などというカッコいい名前が付いているのですが、私が見ていて感心したのは、ノーハンド・ランディングなど、高所から降り立つときの着地技術の高さです。15~20メートルの高さから、必ずしも足場が平らではない土の地面に着地するのに、バイクのサドルを全く持たないことなど、考えられなくないですか?私は驚きました。
実況中継のDJさんの盛り上げ方も上手くて、終わってみれば大変な活況だった大会でしたが、競技の結果はニュージーランドのリーバイ・シャーウッド選手が圧勝しました。準決勝決勝ともに、5つの項目を1つとして譲らず、パーフェクト勝利でしたが、その演技の迫力や美しさは、全くの素人である我々にも十分に伝わるものでした。
競技中は、次々繰り出される大技に、私も含めて観客の歓声が止まりませんでした。観客としてウェーヴに加わったのも久し振りでした。
45年以上生きてきて、たくさんのスポーツ観戦を楽しみましたが、まだまだ知らない凄い世界があることを知りました。
新しい世界が広がることは、本当に楽しいですね。とても良い気分転換になりました。








