日本初の単体で加入することができる弁護士費用保険MIKATAの販売が始まったことは、先日のブログでもご紹介しました(弁護士費用保険開業イベント~弁護士トークショー~)。
  この保険が浸透することのメリットはいくつかありますので、順番にご紹介していきたいと思います。

  まず、本日ご紹介する一つ目のメリットは、予防法務的な効果です。
  これは、文字通り、未然に予めトラブルを防ぐ効果と言えます。まさかのトラブルに備えて、弁護士費用を負担してもらって、弁護士を利用しやすい環境を作る目的で弁護士費用保険に加入される方が多いことは間違いないですが、弁護士費用保険の加入者は、結果的に、従来なら巻き込まれていたかもしれない法的トラブルを回避できる可能性が高くなるメリットも享受できるということです。

  たとえば、私がイベントのスピーチでお話した、紳士録商法など古典的な詐欺からの予防効果が考えられます。新手の詐欺手法が日々進化しても、このような古典的な詐欺は完全にはなくなりません。紳士録商法もその一つで、会社役員になった人の名簿を入手して、名誉ある紳士録名簿に登録されたから掲載料を払えと、片っ端から請求する手法です。
  このような支払をする人は多くないですが、それでもちょっとした見栄や出世した喜び、又は気の弱さなどから、話を聞いてしまって最後には支払をしまう人がいることも事実で、千人に一人でも支払をしてくれたら儲けものと考えている詐欺手法としては、十分に成り立つようです。
  このような古典的な詐欺は、後から損害を取り戻すことは難しい反面、弁護士が介入するだけで撃退できて、被害の発生を予防しやすい類いのトラブルですから、今後は弁護士費用保険に加入しているだけで、リスクを回避できる可能性があります。

  また、最近は押し売りだけでなく、押し買いという新手の被害が増えて来たことから、特定商取引法が改正されて、処罰の対象となりましたが(「押し買い」って知ってますか?)、弁護士費用保険の加入者には保険証だけでなく、ステッカーが配付されますから、玄関先において、弁護士費用保険に加入していることを示すだけで、悪徳業者が訪問を控えて、このような押し買いのトラブルから身を守ることができる可能性も高くなるでしょう。

  セコムの法律版のように、弁護士費用保険が浸透していくと、特に年配の社会的弱者などが被害に遭う機会が減って、暮らしやすい社会に近づくかもしれません。
  大渕弁護士は、トークショーにおいて、この辺りについて、従来であれば費用倒れになることから、弁護士を利用して訴えらることはないだろうと、たかをくくっていた少額な違法行為が存在したが、弁護士費用保険が広まれば犯罪も減っていく可能性があることをご指摘されていました。正にそのとおりで、このような期待が持てると、本当に良い商品になると思います。